Microsoftは5月20日にAI特化イベントを開催し、Snapdragon X Eliteを搭載した「Copilot+ PC」を発表しました。Windows 11の期待の新機能「Recall」はこれらAI PCで独占的に利用できる機能とされていますが、既存のハードウェアで動作させることもできるようです。
Windowsに詳しいAlbacore(@thebookisclosed)氏はXで、Snapdragon 7cxプロセッサーと4GBのRAMを搭載したかなりローエンドなPCで、Recallを動作させることに成功したと発表しています。
I was able to get Recall working on this bad boy 😎
Snapdragon 7c+ Gen3, 3.4 GB of RAM, no NPU in sightWill cook up a tutorial soon, it's surprisingly good even on something this low spec 😊 If you have any questions I'll do my best to answer them ✍️ pic.twitter.com/zzswm44Hy1
— Albacore ☁️ (@thebookisclosed) May 25, 2024
7cxはARMチップではあるものの、NPUは内蔵しておらず、利用可能なメモリは3.5GBしかありません。公式の要件がNPUや最低16GB以上のRAMを要求していたことを考えると、かなり低スペックということになります。
Albacore氏は、Recallが「驚くほど良く」機能すると述べ、Surface Pro Xやその他のWindows on ARMデバイスで、Recall動作させるための詳細なガイドを近日中にリリースすることを約束しています。
なおx86デバイスに関しては、開発者向けのMLモデルの大部分がARM64パッケージであるため時間が必要だが、最終的にはx86マシン上でもRecallを実行できるようになるはずだと説明しています。同氏はCopilot+PCの販売を促進するため、Microsoftはしばらくはx86向けのモデルを非公開にしたいのだろうと推測しています。
It will, but you'll need to wait
The Recall app is available on x64 already but the ML models OEMs received last week include mostly arm64 packages
I assume Microsoft will want to keep those behind closed doors for a while to drive Copilot+PC sales— Albacore ☁️ (@thebookisclosed) May 25, 2024
いつでも過去の作業に戻ることができるというRecallのアイデアは興味深いものですが、デスクトップ上のスクリーンショッを自動的に撮影し、保存する機能がプライバシーの侵害に当たるのではないかとの指摘も行われています。