13日の第2回将棋電王戦第4局は、は塚田泰明九段とPuella αが対局し引き分けになりました(ニコニコ、朝日新聞、YOMIURI ONLINE、slashdot日本版)。
相矢倉模様から入玉を目指した塚田泰明九段は、途中飛車角をとられ圧倒的に点数で不利になりながらも、根性で駒を取り返し、なんとか持将棋にもちこむことに成功。負け確実な情況から勝負に拘り引き分けをたぐり寄せた姿勢に感動しました(最後の涙にも…)。
コンピューター将棋の弱点は入玉形にあるといわれていたので、それを意図的にプロが狙った戦いとして歴史に残るのではないかなと思います。Puella α開発者伊藤さんは「ただドラマとしての内容とは別に、将棋の内容という意味でいうと、やはり正直つまらなかったですね」と感想を述べられていますが、見てる方からすると第2局、第3局とは違った意味の醍醐味がありました。
昨年の米長永世棋聖が狙ったのもひょっとしたらこういう戦い方だったのかもしれません。最終版ではPuella αが「と金」を作りまくる、ある意味コンピューター将棋らしい指し手を連発していたのはちょっとほっとしました。
最終戦、第5局は20日、三浦弘行八段とGPS将棋の対局。現役A級棋士と最強将棋ソフトの対戦は、どちらが勝つにしても大きな意味を持つことになりそう。期待したいです。