IDEを使用しないメリットとは?

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アプリケーション開発に必要なソフトウェアをまとめて提供する「IDE(統合開発環境)」。

Visual StudioやXcode、IntelliJといったモダンなIDEには、GUIデザイン機能や、コード保管、コードブラウザ、ビルド、デバッグ機能など現在のソフトウェア開発を支援する多数の機能が搭載されています。

しかし、場合によってはIDEを使わず、エディタやコマンドラインツールを駆使して開発を行うことで得られるものもあるかもしれません。ドイツの開発者pointbazaar氏は「Benefits of not using an IDE」と題したブログ記事を公開し、IDEを使わないことによって得られる利点があると主張しています。

同氏が主張する利点は以下の通りです。

  • 構文、サブルーチン、ライブラリの機能を覚えることができる: IDEを使用しないことで、使用している言語の構文、自分のプロジェクトのサブルーチンとその引数を覚える必要がでてくる。
  • プロジェクトの進め方を知る: サブルーチンの実装を変更したり、サブルーチンをリファクタリングしたりするために、手動でファイルを探さなければならないので、適切なファイル名と適切なディレクトリ構造が必要になる。
  • IDEの長い起動時間を避けることができる: 大きなプロジェクトでは作業を開始する前にIDEを起動するのに長時間必要な場合がある。
  • 欠点:言語やプロジェクトによっては、IDEがないと非常に不便なものもある: Android studioを使ってJavaでアンドロイドアプリを開発する場合などIDEがほとんど必須の場合もある。
  • プロジェクトへのアクセス性向上: IDEを使わない場合オープンソースプロジェクトで多数の人々から貢献が受けやすくなる。
  • プロジェクトのIDEロックインを回避: 特定のIDEの使用が必須になる場合がある。
  • コードを減らし、読みやすくする: オートコンプリートやコード生成機能がないため、選択した言語でよりコンパクトでイディオムなコードを書くことができる。
  • ボイラープレート/自動生成コードの回避: Javaでは、ゲッター、セッター、toString、hashCodeなどの概念があり、これらのメソッドは、IDEによって自動生成される。これは言語機能が不足しているために発生し、コードの肥大化につながる。
  • Unixの哲学を尊重し、強力なツールチェーンを構築する: Gitや好みのテキストエディタ、デバッガ、ブラウザなどを組み合わせ複数のツールを使うことで、プロジェクトに最適な開発環境を作ることができる。

同氏は、一般的にIDEを使うことに反対しているわけではなく、リファクタリングや関数名の変更など、手動では困難な作業を可能にする便利な機能が提供されていることを認めています。

常にIDEを使用しないことを推奨しているわけではなく、プロジェクトによってはIDEを使わないことで得られるメリットもあるとの主張で、Hacker Newsでも多くの議論が交わされています。

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