macOSで採用されている最新のファイルシステム「APFS(Apple File System)」は「スナップショット」と「コピーオンライトクローン」という先進的な機能を搭載し、より信頼性が高い効率的なTime Machineバックアップを可能としています。
この機能はFinderでも使われており、例えば「複製」を実行すると、実際にはファイルの中身がコピーされるわけではなく、元のファイルとデータを共有する「クローン」ファイルが作られるのです。
本日紹介する「Hyperspace」は、APFSのこの機能を利用したディスクスペース節約アプリです。
開発者のJohn Siracusa氏は、昨年末、Macのディスクが一杯になったのをきっかけに、ディスク容量を節約する方法を考えはじめ、同じ内容でクローンではないファイルを見つけ、それらをクローンに変換する方法を思いつきます。
作成された「Hyperspace」アプリは、macOS 15.0以上の環境ならば、Mac App Storeから無料ダウンロードしフォルダをスキャンすることができます。実際にファイルをまとめ容量を節約するためには、10ドル/月、20ドル/年、または50ドルのライフタイムライセンスを購入する必要があります。
Hyperspaceを実行してみた
先ほど説明したとおり、HyperspaceはMac App Storeからダウンロードすることができ、スキャンまでは無料で実行することができます。
▲アプリを起動し、スキャンするフォルダを指定した後「Scan Folder」ボタンをクリックします。
フォルダの容量によってはスキャン終了までしばらく時間が必要となります。
▲スキャンが完了すると結果が表示されます「Potential Savings」が節約できる容量です。長年使用しているMac miniのユーザーフォルダを指定した場合、9.08GB節約できそうなことがわかりました。
実際に容量を節約するためには課金が必要となります。
▲料金は日本円で、1,500円/月、3,000円/年のサブスクリプション、または8,000円のライフタイムライセンスとなっています。課金すると、同じ内容を持つファイルをレビューすることができるようになり、実際に、再利用プロセスを開始することができます。
まとめ
Hyperspaceを利用することで、ファイルを削除することなく、Macの空きストレージ容量を増やすことができます。価格は高めですが、ストレージ容量が少ないMacを使っている場合、かけがえのないアプリになるかもしれません。