Webサーバーやデータベースサーバーなど、各種サーバーの状態を確認する際にログの確認はかかせません。
本日紹介する「Klogg」はそのような場合に便利なマルチプラットフォーム対応のGUIログビューアーです。
プログラマーやシステム管理者を念頭に置いて設計されていて、grepやless、tailといったツールの機能をグラフィカルに組み合わせたものとして使用することができます。
gloggのforkとして開発が始まり、さらに便利な機能が追加されています。
gloggから継承している機能は以下の通りです。
- Qt5により、Unixライクなシステム、Windows、Macで動作。
- 高速でファイルをメモリに読み込まずにディスクから直接読み込む。
- 巨大なテキストファイルでも動作可能(10Gb以上でも問題なし)
- 検索結果は元のファイルとは別に表示される。
- Perl互換の正規表現をサポート。
- ログと検索結果の色分け。
- 対象行がログのどこにあるのかコンテキストビューを表示する。
- ディスク上のファイルの変更を監視し再ロードする(tailのようなもの)。
- GPLを採用したオープンソースソフト。
これに以下のような機能が追加されています。
- マルチスレッドとSIMDを使用した高度な最適化。
- 2147483647行以上のファイルをサポート。
- 正規表現検索を大幅に高速化(2~4倍)。
- 正規表現とブール演算子(AND、OR、NOT)の組み合わせが可能。
- 多くの一般的なテキストエンコーディングをサポート。
- uchardetライブラリを使用してファイルのエンコーディングを自動的に検出(utf8、utf16、cp1251 などをサポート)。
- 検索操作を巨大なファイルの一部に限定可能。
- 複数の蛍光ペンセットを設定し、切り替えることができる。
- 設定可能な定義済み正規表現パターンのリストを持っている。
- ダークモード
- 設定可能なショートカット
- メモを取ったり、基本的なデータ変換を行うためのスクラッチパッドウィンドウを搭載。
- タブを閉じる、ファイルパスのコピー、お気に入りファイルメニューなど、生活を便利にする小さな機能を多数搭載。
以下使用方法を説明します。
Kloggの使用方法
Kloggの実行ファイルをGitHubからダウンロードします。continuous-win、continuous-mac、continuous-linuxとなっているのはテスト版なので、そうでない安定板をダウンロードします。記事執筆時は22.06が安定板です。
Macの場合.dmgファイルをダウンロードし、中に含まれるkloggアプリをアプリケーションフォルダにコピーします。
実行すると次のような画面が表示されます。左上の「+」アイコンをクリックして表示したいログファイルを選択します。
▲上部にログが表示されます。検索したいワードを入力しルーペアイコンをクリックすると検索が実行され、一致した部分が下部に表示されます。大文字小文字を無視した検索や、正規表現による検索も可能です。
検索結果に該当する行は元のログの方でもマーキングされます。また検索結果をクリックするとログ表示部分がそこに移動します。
シンプルな画面なのですぐに使い始めることができると思います。
まとめ
Kloggはマルチプラットホームで高速に動作するログビューアーです。ターミナルで動作するlnavも便利ですが、GUIを使いたい場合はKloggの方が適しています。
タイトル | Klogg | |
---|---|---|
公式サイト | https://github.com/variar/klogg | |
ソフトアンテナ | https://softantenna.com/softwares/7802-klogg | |
説明 | マルチプラットフォーム対応の高速ログビューアー。 |