Microsoftは6月20日、「WSL(Windows Subsystem for Linux)2.6」を初のオープンソース版としてリリースしました。
MicrosoftはWSLをオープンソース化することをBuild 2025カンファレンスで発表しており、ソースコードもすでに公開されていました。WSL 2.6はオープンソース体制下で初めての「新機能付きの正式リリース」として公開されています。
新バージョンでは、安定性の向上と多数のバグ修正が含まれており、主な変更点は以下の通りです。
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systemd ユーザーセッションの問題の修正
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URL にパラメータがある場合のディストリビューションのダウンロード失敗の修正
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wslsettings
がwslservice
から呼び出されたときのクラッシュ修正 -
Windows の
hosts
ファイル解析時に BOM ヘッダを破棄 -
mount()
がEUCLEAN
で失敗した際に破損ディスクとして正確に報告 -
不正な BasePath を持つディストリの登録解除で例外が発生しないように
Microsoft は、WSLをオープンソース化することで、コミュニティ参加を促進し、バグの発見や修正をスピードアップすることを目指しています。ライセンスとしてはMITライセンスが採用され、GitHubで配布されています。