通常MacBookでは蓋を閉じた際に自動的にスリープモードに突入し、ユーザーの設定でこの動作を変更することはできません。
MacBookにキーボードやマウス、外付けディスプレイを接続した場合は「クラムシェルモード」が有効になりますが、単に蓋を閉じた場合は必ずスリープ状態になってしまうのです。
本日紹介する「Fermata」は、この挙動を変更し、蓋を閉じた際に自動的にスリープモードに入るのを防ぐためのMacBook用ユーティリティです。
Appleが公開していないプライベートなAPIを使用しているそうですが、独自のカーネルエクステンションをロードする必要があるInsomniaXやNoSleepといった同種のユーティリティと異なり、最新のmacOS Mojaveにも対応しています。
以下使用方法を説明します。
Fermataの使用方法
GitHubのリリースページから最新のzipファイルをダウンロードし、中に含まれるFermate.appをアプリケーションフォルダにコピーします。
最初に実行すると、以下のような画面が表示されます。
▲パスワードを入力し「ヘルパをインストール」ボタンをクリックします。インストールが完了するとメニューバーにアイコンが表示されます。
▲手動で蓋を閉じた際のスリープを無効にしたい場合、アイコンをクリックして表示されるメニューから「Postpone Lid Close Sleep」を選択します。アイコンの色がグレーから黒に変われば、スリープが無効となり、蓋を閉じてもMacBookは起動したままとなります。
スリープ状態を確認できるLEDが存在しないMacBookの場合、音楽などを再生しつづけてスリープしたかどうかを確認することができます。
なお標準ではスリープが無効になる時間は10分に限定されています。
▲変更したい場合「Preferences」で「Manual activation duration」を「10 minutes」から「Forever」に変更すると良いでしょう。
特定のアプリが起動している場合だけスリープを防ぎたい場合「Add Application」で任意のアプリを追加することができます。
まとめ
Fermataを利用すればMacBookの蓋を閉じた際のスリープを防ぐことができます。
作者のRicci Adams氏はDJプレイ中に、蓋のセンサーがヘッドフォンによってアクティブになり、MacBookがスリープしてしまうのを防ぐためにこのアプリを開発したとのこと。
このような意図せぬスリープを防ぎたい場合のほか、MacBookをサーバー的に運用したいといった用途でも便利かもしれません。
ただし間違ってFermataを実行したままにしておくと、いつまでもMacBookがスリープせず、バッテリーを使い果たしてしまうことになりますので注意は必要です。
タイトル | Fermata | |
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公式サイト | https://github.com/iccir/Fermata | |
ソフトアンテナ | https://softantenna.com/softwares/7627-fermata | |
説明 | MacBookの蓋を閉じた際のスリープを防ぐことができるユーティリティ。 |