
世界的に人気の高いテキストエディタVim。強力な編集機能が魅力的ですが独特のキーボード操作を覚えるまでが大変と思っているユーザーも多いかもしれません。そんなVimのクセのある操作を、楽しく身につけられるブラウザゲームが登場しました。
ロンドンの開発者Marcus Michaels氏が制作した「Vim Scoops」は、アイスクリーム配達をテーマにした学習です。
ゲームの基本ルールと学べる操作
Vim Scoopsの目的は、アイスクリームトラックを操作し、地図上の顧客へ効率よく配達するというものです。
移動操作はすべてVimのキーボードショートカットで行う仕組みで、h(左)・j(下)・k(上)・l(右)といった基本操作から、w(次の単語へジャンプ)や0(行頭へ移動)など、より高度なVimモーションまで段階的に学べるように設定されています。
例えば、最初のステージではhjklキーだけを使って車を操作し、顧客(c)の位置を目指します。

次のステージは横長で、0と$を使って車を移動させます。

各ステージには「パー(規定手数)」が設定されており、プレイヤーは覚えた操作を駆使して最短手数で目的地に到達することを目指します。反復しながら自然と指がショートカットを覚えていく構造になっています。
開発者が語るVimへのこだわりとAI活用
Michaels氏は普段からVimやNeovim、Zedなど複数のエディタを使い分けているそうですが、どの環境でも「Vimモーションが使えるなら使う」としています。理由はシンプルで、マウスに手を伸ばさずキーボードだけで作業できる効率の良さがあるからです。
また、ゲーム開発にはAIも部分的に活用したものの、AIが全部作ったわけではないそうで、AIはあくまで開発を補助するツールであり、理解していないコードを任せるべきではないと慎重な姿勢を示しています。
オフラインでも遊べる学習ツールとして
Vim Scoopsは、単なるネタゲームではなく、Vim操作を体系的に学べる軽量学習ツールとして以下のような特徴を持っています。
- 基本操作から高度なモーションまで段階的に学べる
- PWAでオフラインでも使える
- マップ構造が最短手数を意識させるもので、自然と操作が身につく
- UIがシンプルで学習に集中できる
Vim初心者はもちろん、既に使っている人の指の記憶を鍛え直すのにも向いているかもしれません。
