Microsoftは6月13日(現地時間)、毎月米国時間の第2火曜日に提供している月例更新の一環として、Windows 11 22H2の累積アップデートKB5027231と、21H2の累積アップデートKB5027223をリリースしました。
更新プログラムは主にシステムの品質を改善し、セキュリティ問題を修正するものです。
自動的にインストールされますが、Windows UpdateまたはMicrosoft Update Catalogを利用して手動でインストールすることもできます。
それぞれの変更点は以下の通りです(キュリティアップデートの内容は日本Microsoftのブログで参照できます)。
June 13, 2023—KB5027231 (OS Build 22621.1848)
Windows 11 Version 22H2用の更新プログラムKB5027231では、5月24日に公開されたKB5026446の内容に加え、ラージアドレスを認識しCopyFile APIを使用する32ビットアプリに影響する既知の問題への対処や、互換性の問題の修正、CVE-2023-32019に関連したWindowsカーネルに影響する問題の修正などが行われています。
リリースノートは以下の通りです。
ハイライト:
This update addresses security issues for your Windows operating system.
改良と修正:
This update addresses a known issue that affects 32-bit apps that are large address aware and use the CopyFile API. You might have issues when you save, copy, or attach files. If you use some commercial or enterprise security software that uses extended file attributes, this issue will likely affect you. For Microsoft Office apps, this issue only affects the 32-bit versions. You might receive the error, "Document not saved."
This update addresses a compatibility issue. The issue occurs because of unsupported use of the registry.
This update addresses an issue that affects the Windows Kernel. This issue is related to CVE-2023-32019. To learn more, see KB5028407.
更新プログラムには以下の1件の既知の不具合が存在します。
対象 | 症状 | 回避策 |
---|---|---|
IT管理者 | プロビジョニングパッケージを使用すると期待どおりに動作しないことがある。Windowsが部分的にしか構成されず、Out Of Box Experienceが終了しなかったり、予期せず再起動したりする可能性がある。 | Windows 11, version 22H2にアップグレードする前に、Windowsデバイスをプロビジョニングすることができれば、この問題を防ぐことが可能。 |
Windows Updateの他、Microsoft Update Catalog、Windows Server Update Services(WSUS)を利用してインストールすることができます。
June 13, 2023—KB5027223 (OS Build 22000.2057)
Windows 11 Version 21H2用の更新プログラムKB5027223では、5月24日に公開されたKB5026436の内容に加え、ラージアドレスを認識しCopyFile APIを使用する32ビットアプリに影響する既知の問題への対処や、互換性の問題の修正、CVE-2023-32019に関連したWindowsカーネルに影響する問題の修正などが行われています。
リリースノートは以下の通りです。
ハイライト:
This update addresses security issues for your Windows operating system.
改良:
This update addresses a known issue that affects 32-bit apps that are large address aware and use the CopyFile API. You might have issues when you save, copy, or attach files. If you use some commercial or enterprise security software that uses extended file attributes, this issue will likely affect you. For Microsoft Office apps, this issue only affects the 32-bit versions. You might receive the error, "Document not saved."
This update addresses a compatibility issue. The issue occurs because of unsupported use of the registry.
This update addresses an issue that affects the Windows Kernel. This issue is related to CVE-2023-32019. To learn more, see KB5028407.
更新プログラムには以下の1件の既知の不具合が存在します。
対象 | 症状 | 回避策 |
---|---|---|
全ユーザー | 一部のサードパーティ製UIカスタマイズアプリを使用しているWindowsデバイスが起動しなくなることがある。影響を受けるサードパーティ製UIカスタマイズアプリは、ExplorerPatcherとStartAllBackであることを確認。カスタマイズを実現するためにサポートされていない方法を使用することが多く、その結果、Windowsデバイスに意図しない結果をもたらすことがある。 | アップデートをインストールする前に、サードパーティ製のUIカスタマイズアプリをアンインストールすることを推奨。StartAllBackはv3.5.6以降で問題が回避できる可能性がある。 |
Windows Updateの他、Microsoft Update Catalog、Windows Server Update Services(WSUS)を利用してインストールすることができます。