Unix系OSと違い、Windowsではドットファイルは隠しファイルとしては扱われません。
ホームフォルダに.cache
や.config
、.local
、.emacs
といったドットファイルやフォルダが作られると、ファイルエクスプローラーにすべて表示されてしまうことになり、一覧性が悪くなってしまいます。
今回はこの問題を解決するため、ドットファイルやドットフォルダに隠し属性をつけ、ファイルエクスプローラーで非表示にする方法を説明します。
コマンドでまとめて非表示に
Windowsでファイルやフォルダに隠し属性を追加するにはattribコマンドを追加します。
例えば次のように実行します。
attrib +h .gitignore
ホームフォルダ(通常c:\Users\ユーザー名)にあるドットファイルやドットフォルダにまとめて隠し属性を追加するには、以下のコマンドを実行します。
attrib +h /d %USERPROFILE%\.*
手元のWindows 11環境ではこの方法でドットファイルやドットフォルダをまとめて非表示にすることができましたが、ChatGPTによると以下のコマンドの方が確実だとのことです(attribがワイルドカードを正確に展開できない可能性が高いという主張です)。
for /f "delims=" %f in ('dir /a /b "%USERPROFILE%\.*"') do attrib +h "%USERPROFILE%\%f"
後者の方法には処理対処のファイルやフォルダ名が表示されるというメリットもあります。
あとは、ファイルエクスプローラーで隠しファイルを非表示にすれば完了です。
▲「表示 > 表示」を選び「隠しファイル」のチェックを外します。
▲「隠しファイル」を非表示にすれば、隠し属性を付けたドットファイル・フォルダがまとめて表示されなくなります。
まとめ
Windowsでドットファイルを非表示にする方法を説明しました。手作業が必要ですがコマンドそのものは簡単です。ただし、隠し属性を追加した影響でドットファイル/フォルダを使用するプログラムが誤作動を起こす可能性がないとはいいきれません。その場合は「attrib -h /d "%USERPROFILE%\.*"
」で元に戻すことができます。